風邪菌にやられたのか、めちゃくちゃ気分悪かった。吐き気に頭痛、お腹もくだり気味。

病は気からというけど、確かに気の持ちようで軽い病気っていうのはだいぶ違うような気がする。

私は全然ダメ。ちょっとでも普段と違う感じがあると気になって気になって、そこから離れなれなくなる。怪我の痛みなんかには結構辛抱強いほうなんだけど、病気からくる気持ち悪さにはとことん弱い。

とりあえず薬飲んで、緑茶と、焼いたニンニク飲み込んで、生姜風呂に入って横になった。

夜にはなんとか復活。よかった、インフルエンザとかでなくて...。でも気持ち悪かった。頭痛と吐き気って最悪だね...あれに何日も耐えられる人ってほんと尊敬するよ...。


で。そんな体調の中、映画見に行ってきました。いや、朝はお腹が痛いだけで、そんなに気分悪くなかったので。

巷で絶賛中の「ラスト・サムライ」

感想は...。うーん。なんか事前に聞いてた評判が良すぎて、期待しすぎちゃってたのかなぁ。もっと感動できるかと思ったのだけど、それほどでもなかった。単に好みの問題かな。

もっと若い時だったらね、素直に「侍」かっこいい!武士の矜持シビレル!!

ってなったと思うのだけど。

ある程度生きてきちゃって、自分が凡小な一市民であるという自覚ができちゃうとさ。共感するところがズレてくるんだよね。

例えば馬で蹴散らされる哀れな政府側の徴兵農民兵とか。なんの見せ場もなく弾一発で死んでいく下っ端侍とか。居丈高な侍達に怯えて道をあけるやたらペコペコした一般市民とか。そっちに自分を重ねてしまう。

戦闘シーンとかもう痛くて痛くてたまらない。やめろよもう〜。人がゴミみたいに死んでいくよ〜。上官の命令一つで死ななくちゃならんのか〜(泣)


これがファンタジーとか、純粋な時代劇なら、全然O.Kというか、むしろ壮大なアクションものって大好きなんだけど。まったく別世界のこととして見れるから。

「日本人の誇り」を思い出せ、みたいな変なメッセージ性を感じるから嫌なのか。だって誇りって、侍なんてそんな極一部の階層の人間の矜持を日本人全体のものにされちゃうのはちょっと...。

まあ、カッコよさを追求したかったんだよね。侍の。作り手さんがチャンバラをとっても愛してるんだなーというのは伝わりました。

いいなーと思ったのは、トムの護衛(監視?)についてた侍さんの綺麗な所作と、勝元の息子の弓を射る姿のかっこよさ、小雪さんの控えめな表情の美しさ...などなど。

唯一涙が出たのが、インディアン虐殺の回想シーンというのはやっぱりズレてるかね? (^_^;)

コメント