朝、TVを見てたら、やなせたかし氏が出てた。

いやあ、お元気そうだなぁ。御歳84歳。とてもそうは見えない。


母がやなせ氏のファンで、家には詩集やら色紙やらがあり、物心つく頃から氏の作品に触れてきた。

一番印象深いのは、氏が編集発刊していた「いちごえほん」という子供の詩の投稿雑誌。かのアンパンマンもこれに連載されていたっけ。

詩の意味が分からない頃は、アンパンマンだけ拾い読みしてたこの雑誌を隅から隅まで読むようになったのはいつ頃だったか。


子供の詩につけられた見開きの綺麗なイラスト。神秘的な童話。どれも素敵で、なんどもなんども繰り返し読んだ。

やなせ氏の選ぶ子供の詩がまた絶品なんだこれが。

いろんな心に残る詩があったけど、その中でも特に心に残ってる短い一篇。

「 ぼくの体が不自由なのは
   神様が ぼくならきっと
    苦しみに耐えられると思ったから
  
  ぼくは 神様に選ばれたのだ  」   
 
今手元にないので、正確ではないけど、そんな内容の詩。そしてその詩が掲載されている頁の隅に、小さく彼が亡くなった事が記されていた...。

たいして苦労もしてない人生だけど、なにか辛いことがあった時には、心のどこかで思い出す詩です。

もう廃刊になってしまった「いちごえほん」。もうあんな良質な雑誌はつくられないのかなぁ。
誰か、子供の詩をあつかってる素敵な本があったら教えてください。

朝:5.2kg


   

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