理屈ではなく

2003年9月25日
今日は一日雨。めずらしいかな。

長男の習い事のお迎えに、いつもなら自転車でサーッと行くところを、次男坊と傘をさしながらゆっくり歩いた。

大好きなトーマスの雨ガッパを着てご機嫌の次男坊。雨の中をクルクルと回りながら歩く。

満面笑顔。

とても可愛い。

ほんの一年ほど前は、なかなか思い通りに歩いてくれなくて、買い物に出るたびにイライラしていたのが嘘のようだ。
ちょっと走ったりすると、けっこう速くて、追いつくのが大変。

毎日毎日、朝から晩まで同じような日を過ごしてるけど、いつの間にか成長していってるのね。

なんだかとてももったいないよ。

もちろん手はかかるけど、でもこんなに可愛くて、こんなに心から私を慕ってくれる存在は、きっともうこの先私の人生に存在しないだろうから。

愛しいという気持ちが、体中いっぱいになって、あふれてあふれてどうしようもなくなる時がある。

それは子供の何気ない仕草や言葉、あるいは寝顔をゆったりした気持ちで見つめた時、ふいにあふれる気持ち。

そんな暖かい気持ちを持てることを幸せだと思う反面、あまりに強い感情をどこか恐ろしいと感じてしまう自分もいる。

世の母親の大半がそうだろうが、冗談や絵空事ではなく、本当に子供のためなら、何もかも、多分自分の生命さえ犠牲にできる。

どこか狂気にも似た感情。どこからこの感情は生まれるのだろう。
この感情の対象がなくなってしまったら、私の心はどうなってしまうのだろう。

子供はいつか成長して、独立した人間として家庭を巣立っていく。
その時、この気持ちはどこへ行くのかな。

空の巣症候群、なんて他人事のように思ってたけど、ありえない事じゃないなぁと少々心配になってきた。

実際、子供のためにたいした事してるわけじゃないのにね(笑) 気持ちだけ。



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