深酒は命取りin雪国

2000年12月20日
昨日の夕刊の死亡記事。
ススキノのビルの階段で、男性が凍死しているのを発見。酔ってそのまま寝込んでしまったらしい。

恐ろしい。ついうっかり、なんて誰にでもありそうなことなのに、命の問題になるとは。
零下の世界だもんなぁ。
なんて事を改めて思った日の夜、やってきましたヨッパライさん。

ついつい夜更かししてしまって、さあてそろそろ寝ようかなぁと布団に入りかけた午前3時、いきなりガチャガチャと玄関ドアのノブを回す音。

こ、こ、こ、こええええええええええーーっ!!
恐る恐るのぞき窓から確認すると、30代ぐらいの背広姿のオジサンが一人。

どうやらかなり酔っ払ってる様子。フラフラしながらあちこちのドアをガチャガチャやっては階段を上ったり下りたり。時々ドアにバーンと派手な音をたててぶつかってる。カシャーン、と鍵をとり落とすような音も。

うちは階段をはさんで2戸、4階まであるのだけど、それを延々いったりきたりなんと1時間以上。
最初はうちの階段の住人かなぁと思っていたけど、
どうも見覚えのない顔のよう。この辺、同じような棟がたくさんあるんで、多分どっかと間違えてんだろうけど、いい加減気づいてもよさそうなのに....。声をかけるのも怖いし...。しかし気になって眠れない!

そのうちに信じられない音が....。
なんとイビキ!! ぐーがーと気持ちよさそうなイビキが階段中に響き渡ってる!

おいおいオッサン、それはマズイだろう!凍死しちゃうよ!!
どうしよう、起しに行こうか。毛布でもかけに行くか。いやいや、警察呼んで保護してもらおうか...。
でもやっぱりコワイよお〜!

な〜んて逡巡してるうちに、オジサン復活。
そしてまた階段をいったりきたり...。

ああ、勘弁してくれ。もう4時だよ。ほっときゃいいのに、気になって眠れない。ギャー!!

戸一枚はさんで、ヨッパライと小心者の一方通行のせめぎあい。なさけねぇ〜。

やっと間違いに気づいたオジサンが去って行ったのは5時も過ぎていました...。これでやっと眠れるとばかりに布団についたのにチビ2号の夜泣きのオマケ付き。結局ほとんど眠れず(泣)。

オジサンは無事家にたどりつけたのか...。その日の夕刊に凍死の記事はなかったので、大丈夫だったんでしょう。  確認すんなって。

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